3.「くるみ割り人形 第2幕」のあらすじ
ここは、お菓子の国。金平糖の女王が、クララと王子を出迎えます。
王子は、集まる妖精たちを前に、クララが自分の命を救ってくれた時の活躍ぶりを話します。ネズミとの戦いで勝利した二人には特別な席が設けられ、お菓子の精達によるお祝いの宴が始まります。
まずはチョコレートの精が、スペインの甘いボレロを踊ります。コーヒーの精は、アラビアのコモードを神秘的に。中国茶のコミカルなダンスの後は、ロシアの勇敢な踊りトレパックです。
そして、アーモンドの羊飼いによる葦笛の踊りが続きます。ジゴーニュおばさんのスカートの下からは、キャンディ ボンボン達が飛び出してきました。
会場には華やかな花のワルツが広がり、金平糖の精と王子が優雅なデュエットで最後を締めくくります。夢のような時間は、流れるように過ぎて行きました。
ふと気がつくと、クララは自分のベッドで朝を迎えようとしています。さて、これまでの出来事は、本当に夢だったのでしょうか。
クララは、そばに置かれたくるみ割り人形を、しかっりと抱きしめるのでした。
マリインスキー劇場のキーロフバレエによる花のワルツ