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斬新で繊細 古き良き時代の薫りも

アメリカン バレエ シアター「くるみ割り人形」2014 公演評

1940年の設立以来、世界の一流ダンサーが集うニューヨークのバレエ団アメリカン バレエ シアター(ABT)が来日。元ボリショイ バレエ芸術監督ラトマンスキーが2010年にABTに振り付けた「くるみ割り人形」を日本初演した。

団の誇るスターダンサーは、クララの夢見る王女と王子役で登場。王女役の日本人ソリスト加治屋百合子は、華奢(きゃしゃ)なラインと豊かな表情で凛々(りり)しさとかわいらしさ、落ち着きといたずらっぽさの相反する魅力を自在に輝かせる。端正な美貌の王子ジャレッド・マシューズの誠実なサポートで華麗に舞い、求婚を受け結ばれる姿は少女の憧れそのものだ。

 無垢(むく)な少女は自然とも心を通わせ、雪の群舞では、雪の精がクララや少年と戯れながら踊る。群舞の迫力を保ちつつも各人の個性が光るのがABTらしく、相原舞、小川華歩の繊細さが目をひいた。斬新だが、エレガンスと洒落(しゃれ)たユーモアに古き良き時代の薫りが漂う、21世紀の「くるみ」である。2月22日、東京・渋谷のBunkamura。(舞踊評論家 岡見さえ)


アメリカン バレエ シアター「くるみ割り人形」[2014年3月9日、産経ニュース]より抜粋。

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